師匠と同じ「雲竜型」で横綱土俵入りを行うことを明かした大の里(24=二所ノ関)が、太刀持ちに大関経験者の高安(35=田子ノ浦)、露払いに三役経験者の竜電(34=高田川)と、両ベテランを従えることが分かった。

28日、関係者が明かした。この日の番付編成会議、臨時理事会で正式に昇進が決定したかばかりで、伝達式後に行われた会見で大の里は「まだまだ横綱土俵入りの映像すら見ていない。ここから勉強」と話し、2人を従えての横綱土俵入りの稽古は行っていない。30日の東京・明治神宮での奉納土俵入りで、公の場で初めて、2人を伴っての雲竜型が披露される。

2場所連続4度目の優勝を飾った25日の夏場所千秋楽では、高安が優勝パレードの旗手を務めた。高安は3月の春場所で、優勝決定戦を行った強敵であると同時に、師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)の弟弟子。大の里にとっては“叔父”にあたる関係で、入門前に体験入門した際、出稽古に来ていた高安に「この部屋なら間違いない」と、背中を押してくれた恩人。巡業に初参加した際は、明け荷を隣に置き、細かなことまで教えてくれた兄弟子のような存在でもあった。

千秋楽から一夜明けた26日の会見では、高安が旗手を務めたことについて「本当にありがたいですし、高安関の心の広さが胸にきました」と、感謝しきりだった。高安は二所ノ関親方の現役時代と合わせ、3度目の旗手だった。当時から太刀持ちを務めており、師弟2代にわたって大役を務めることになった。

竜電も同様に、師弟2代にわたって露払いを務めることになった。初土俵から2年で番付の頂点へと駆け上がった若い大の里の両脇を、経験豊富な二所ノ関一門の2人が固めることに。30日の明治神宮に続き、31日には尾車親方(元前頭琴恵光)の引退相撲で、東京・両国国技館での横綱土俵入り初披露を予定している。関係者によると、双方ともに尊敬する二所ノ関親方からの頼みとあって、快諾したという。